蓄電池が容量市場に参加するまでの流れ|容量市場編 第15回

JGBEA コラム|容量市場編 第15回

蓄電池が容量市場に参加するまでの流れ

設備を登録しただけでは、応札できない
——四年前から始まる参加準備を追う

容量市場は、将来の供給力を確保する市場です。メインオークションは原則として実需給年度の四年前に行われるため、建設中・計画中の設備でも、将来の供給力を約束する形で参加する場合があります。

参加には、事業者情報、電源等情報、期待容量の登録審査を順に進め、その後に応札します。落札すると容量確保契約を結び、実需給年度まで準備と義務が続きます。

落札は収入の確定ではなく、将来の供給力を提供する契約の始まりです。

参加登録から実需給までの流れ

事業者登録主体を確認電源等登録設備を確認期待容量供給力を算定応札・契約容量を約束容量市場への参加フロー
図1 落札後は実需給年度まで準備と義務が続く

この後、容量確保契約を締結し、実需給年度にリクワイアメントを履行します。登録時点と実需給時点で設備・契約が変わる場合は、変更手続や市場退出リスクも確認します。[1]

三つの登録は目的が違う

事業者情報

法人、担当、口座、契約主体など、参加者の基本情報を審査します。

誰が参加するか

電源等情報

所在地、電源区分、受電地点、設備構成、運転開始時期などを登録します。

何を登録するか

期待容量

設備容量のうち、供給区域の供給力として期待できる最大値を算定・登録します。

何kW出せるか

応札情報

期待容量の範囲内で、価格と容量を登録します。

何kWを約束するか

2026年度メインオークションの現在地

2026年度メインオークションは、対象実需給年度2030年度です。情報基準日時点では、事業者情報・電源等情報および期待容量の登録受付は終了しています。次の応札受付は2026年10月13日から10月23日、応札容量算定に用いた期待容量等算定諸元一覧の登録受付は10月26日から10月30日、約定結果の公表は12月頃の予定です。[2]

スケジュールは変更される可能性があるため、参加する年度の募集要綱とOCCTOのお知らせを確認します。過年度のマニュアルを流用すると、期日や提出様式を誤るおそれがあります。

蓄電池で早めに固める項目

連系予定日、最大受電電力、放電出力、蓄電池容量、運転継続時間、補機電力、劣化見込み、設備区分、他制度との重複を整理します。建設中の案件は、許認可、土地、調達、工事の工程が実需給に間に合うかも重要です。

JGBEAの視点|四年後に提供できる容量を、現在の計画から検証する

容量市場では、現在の設備スペックだけでなく、実需給年度の劣化、保守、契約、連系状態を見ます。

評価では、登録値の根拠資料と、建設・運用計画が同じ前提になっているかを確認します。

今回の要点

  • 容量市場は将来の供給力kWを確保する市場です。
  • 事業者情報、電源等情報、期待容量の順に登録審査があります。
  • 落札後は容量確保契約と実需給年度の義務が続きます。
  • 2026年度メインオークションは対象実需給年度2030年度です。

次回予告

第16回では、設備容量、期待容量、応札容量、容量確保契約容量の違いを整理し、なぜ同じkWにならないのかを解説します。

参考資料・出典(2026年9月18日確認)

[1]電力広域的運営推進機関(OCCTO)「容量市場 説明会資料・動画」

[2]電力広域的運営推進機関(OCCTO)「容量市場 2026年度メインオークション(対象実需給年度:2030年度)」

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